「成城 学びの森」コミュニティー?カレッジ
講義内容
フランスの小説家ジュール?ヴェルヌ(1828-1905)の最大のヒット作『八十日間世界一周』(初出1872年)を読みながら、飛行機がなかった時代の「旅」に想いを馳せ、あわせて——私たちの生きる現代とつながる部分も多い——近代ヨーロッパ文化の再発見を試みます。
<テキスト>
ジュール?ヴェルヌ著『八十日間世界一周』岩波文庫 本体1,070円+税
ISBN-10:400325693X
ISBN-13:978-4003256930
※テキストは各自でお買い求めいただき、講座時にご持参ください。
各回テーマ
(1) 『八十日間世界一周』の概要
(2) 1872年の世界と大英帝国
(3) 紳士と従者とパスポート
(4) 乗物さまざま —— 鉄道、船、象、橇
(5) 異国へのまなざし —— ヴェルヌの描くヨコハマ
(6) 旅の決算
講師紹介
専攻:フランス文学、翻訳論
1979年生まれ。2001年、東京大学教養学部卒業。2003-2009年、ナント大学(フランス)に留学。2009年、博士(文学)。現在、成城大学経済学部准教授。共訳書にルヴィロワ『ベストセラーの世界史』、レリス『オペラティック』、ヴェルヌ『蒸気で動く家』など。