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  • 2021.06.01

    【開催報告】Global Matters講演会 第一回「ジェンダー視点で問題解決」開催(2021年5月27日)

国際センターでは、(公財)中島記念国際交流財団助成「留学生地域交流事業」の一環として、「Global Matters」と題し、世界の課題を身近に捉え、考えるきっかけを提供することを目的として、SDGsをテーマにした講演会やワークショップを実施していきます。

今回は第一回として、SDGsの目標5「ジェンダー平等を実現しよう」について理解を深めるため、講演会を開催しました。講師としてお招きした横田千映子さんは、国際協力機構(JICA)に10数年間務めたのち、現在は世界銀行グループの一つ、国際金融公社(IFC)において、途上国の女性たちが活躍できる社会を実現するために、民間セクターにおける女性の雇用やリーダーシップ、起業などの推進に携わっています。
オンラインで行われた講演会には、成城生と教職員、合わせて36名が参加しました。

講演会では、発展途上国で女性が置かれている現状について説明がなされたのち、日本におけるジェンダー格差についてお話しいただきました。その中で、参加者自身がどのようにジェンダー課題を感じているか問いかけがありました。
例えば、社長?医者?政治家と聞くと、無意識のうちに男性を思い浮かべる人が多いのはなぜか。それは、「男性はこうあるべき」「女性はこうあるべき」と社会にあるジェンダー規範により刷り込まれた「無意識のバイアス」が作用しているからだと説明がなされました。未だに世界の多くの国でジェンダー平等を達成できていない要因の一つだと言います。
ジェンダー平等へのカギとなるのは、そうした男性を優位とする社会の変革であり、「若い世代」による認識の変化が重要だと横田さんは述べました。
そして、「女性だから…」「男性だから…」という壁を越えて、それぞれが自分らしく生きられる社会、多様なバックグラウンドや考え方に価値があるという社会を作っていってほしいと講演を締めくくりました。
参加した学生からは多くの前向きな声が寄せられました。
「形だけの男女平等ではなくて、無意識のバイアスも変えていけるような男女平等を実現できるよう、これからの社会をつくる私たちが頑張っていきたいです。」
「今後はジェンダー規範に基づく思い込みを取り除くようにしたいです。それと自分に対してリミットをつけないこと。とても大事なことを学びました。」
「ジェンダー平等に対するイメージが変わりました。難しく考えず、やりたいことをやる、ただそれだけでいいのだと感じました。」

SDGs目標5「ジェンダー平等を実現しよう」。あなたの中にある「常識」を、ちょっと疑ってみる。こんな小さな心がけから、「ジェンダー平等」が少しずつ実現されていくのかもしれません。