「成城 学びの森」コミュニティー?カレッジ
講義内容
日本において国民の監視が強化されつつある現在、「監視社会旧東ドイツ」の実態と体制崩壊後の旧東ドイツ市民の「心の傷」について考察していきたい。その際、「オスタルギー(Ostalgie )」=東ドイツへの郷愁が手がかりになるであろう。安易に比較はできないが、我々の「昭和への郷愁」に近いものがあると考える。
各回テーマ
(1) 旧東ドイツにおける「一党独裁」とソヴィエト連邦
(2) 社会主義教育とナショナル?アイデンティティの形成
(3) 旧東ドイツにおける芸術(創作)活動
(4) 旧西ドイツへの人口流出と「ベルリンの壁」
(5) 市民運動とドイツ統一後のシュタージ関係者
(6) 旧東ドイツ独裁の過去の検証とナチ時代の「過去の克服」
講師紹介
専攻:ドイツ現代史
早稲田大学第一文学部ドイツ文学専攻卒業。成城大学、中央大学非常勤講師。旧西ドイツで3年間勤務し、帰国後は一橋大学大学院、東京大学大学院で学ぶ。東京大学大学院総合文化bet36体育在线科地域文化bet36体育在线専攻博士課程単位取得退学。第二次世界大戦後のアメリカ占領下のドイツ社会、独米関係がbet36体育在线テーマ。