「成城 学びの森」コミュニティー?カレッジ
講義内容
くずし字の基礎を学びながら『伊勢物語』の写本を読み進めます。日本人の美意識の形成に深くかかわる古典を鑑賞するとともに、美しい古典の書を味わいたいと思います。本講義は前期からの継続ですが、初めて受講される方にも配慮して進めて行きます。
<参考書>
小島孝之著『古筆切で読むくずし字練習帳』新典社 本体1,000円+税
笠間影印叢刊刊行会編『字典かな — 出典明記 —』笠間書院 本体380円+税
伊地知鐡男編『増補改定 仮名変体集』新典社 本体350円+税
各回テーマ
(1) くずし字解読の基本(復習を兼ねて)
(2)『伊勢物語』第45段(ゆく蛍)を読む
(3)『伊勢物語』第46段(うるはしき友)を読む
(4)『伊勢物語』第47段(大幣)を読む
(5)『伊勢物語』第49段(初草)を読む
(6)『伊勢物語』第50段(鳥の子)を読む
講師紹介
専攻:中世日本文学、説話文学、古筆学
1943年生。東京大学文学部卒業。同大学院博士課程中退。博士(文学)。立教大学助教授、同教授、東京大学教授を経て成城大学教授。2014年3月定年退職。成城大学名誉教授。主な著書に『中世説話集の形成』(若草書房)、『沙石集』(新編日本古典文学全集、小学館)などがある。