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2017年度 春夏講座
06) 東アジアの親孝行　— 命のリレーを意識すること —

講義内容

親孝行という言葉の「孝」という語は、そもそもどういう意味なのでしょうか？　この講座では、『孝経』を読むことで中国古代の「孝」の意味を理解することから始め、朝鮮半島や日本で「孝」がどう捉えられていったのか、今日までの軌跡をたどり、親孝行の真の意味に迫りたいと思います。

各回テーマ

(1) 『孝経』における「孝」

(2) 命のリレー：祖先から子孫へ

(3) 『三綱行実図』における孝子

(4) 五孝子事件と森鷗外『最後の一句』

(5) 忠孝一致：その実例と論理

(6) 現代日本社会と親孝行

講師紹介

専攻：中国思想、日本近代儒学
1971年、神戸市に生まれる。1994年、山口大学人文学部卒業。1998年～2000年、北京師範大学哲学系に公費留学。2006年、博士（文学）（東京大学）。現在、東京学芸大学准教授。2009年度から成城大学非常勤講師として共通教育科目「東洋思想入門」を担当。