「成城 学びの森」コミュニティー?カレッジ
講義内容
ルネサンス美術は芸術家だけが生み出したものではありません。15世紀には美術と社会は深く結びついており、ルネサンス美術はパトロンと美術家のコラボレーションで生み出されたと言った方が適切です。その美術のパトロンが、とりもなおさずルネサンスの主役でした。いったい彼らはどんな人々で、美術は彼らにとってどのような意味を持っていたのか。ルネサンス美術はいかにして生まれたのか、を分かりやすくお話ししたいと思います。
<参考書>石鍋真澄著『誰も知らないラファエッロ』新潮社とんぼの本(3月29日刊行)
石鍋真澄著『フィレンツェの世紀:ルネサンス美術のパトロンと社会』平凡社(4月2日刊行)
各回テーマ
(1) 金か命か 罪の意識の産物としてのルネサンス美術
(2) ロレンツォとジョヴァンナ ルネサンスの結婚と美術
(3) プリマヴェーラの世界 愛と知と美
(4) サセッティ家の栄光 サセッティ礼拝堂
(5) 永遠のダヴィデ フィレンツェの世紀の終焉
講師紹介
専攻 : イタリア美術史ジョットからティエポロまで、イタリア美術を広く勉強してきました。「聖母の都市シエナ」「ピエロ?デラ?フランチェスカ」など10冊ほどの著書があります。