成城大学

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  • 2020.03.25

    卒業生答辞

 やわらかな日差しが心地よく、爽やかな風が吹き、春の訪れを感じる季節となりました。
 学位記授与式を迎えることは叶いませんでしたが、戸部学長より祝福と励ましのお言葉をいただきましたことを修了生、卒業生一同を代表して厚く御礼申し上げます。
 思い起こせば四年前、桜が満開の中、真新しいスーツに身を包んだ私たちは、これから始まる新しい未来への大きな期待と一抹の不安を胸に成城大学の門を叩きました。その時の気持ちが今でも鮮明に思い出されます。それからはや四年という月日が流れ、成城大学から旅立つ日を無事迎えられたことに深い感慨を覚えます。
 大学生活では、高等学校までの生活とは異なり、履修選択や就職活動をはじめとして多くの場面において能動的に考え、選択し、行動することが求められ、戸惑うことも多々ありましたが、その反面、自らの行動に責任感を持つことや自ら人生について真剣に向き合うという大きな成長に繋がりました。
 私は将来、法律学の知識を生かすべく成城大学に入学して参りました。自身の興味を突き詰め、知識を深めていくために勉学に励む日々はとても充実しておりました。こうした充実した時を過ごすことができたのはひとえに教職員の方々や地域の方々、そして家族の厚い支えがあったためであり、今一度、深く感謝申し上げます。
 私の好きな言葉に、一期一会というものがあります。勉学に励む中で多くの友人との出会いに恵まれました。友人の存在は何ものにも代え難く、私の学生生活を豊かにしてくれました。この先の人生において、必ず新しい人との出会いがあると思いますが、その出会い全てを大切にしていける人間になれるよう精進していきます。
 今日、旅立つ私たちは、成城大学で学んだことを社会人生活においても存分に生かし、成城大学の卒業生の名に恥じぬ活躍ができるよう精進して参ります。
 最後になりましたが、成城大学、そして成城学園の益々のご発展と皆様の一層のご健勝を心よりお祈り申し上げ、修了生、卒業生一同を代表し、答辞とさせていただきます。

令和2年3月23日
修了生?卒業生総代
法学部法律学科
田澤遼大

 多くの尊い命を奪った東日本大震災、あれから九年の月日が経ちました。日本を揺れ動かした災害の爪痕は深く、今尚、人々は復興への道を力強く歩んでいます。そして、ここ東京の地で、オリンピック?パラリンピックが開催予定であるこの年。開催まで数ヶ月を切った現在、本来であれば、世間は一層明るい雰囲気に包まれていたかもしれません。しかし、年明けから新型コロナウイルスの感染が拡大し、それが世界中で猛威を振るう中、この状況がいつ終息するのか、私たちは不安の渦に巻き込まれています。
 このような中で、戸部学長より祝福と励ましのお言葉をいただきましたことを、心より感謝申し上げます。いただいたそのお言葉を胸に深く刻み、自らの意志で新たな未来を切り開いていくことをここに誓います。
 駆け足で過ぎ去った成城大学での四年間。大きな期待と一抹の不安を胸に成城大学に入学した日のことは、今でも鮮明に思い起こされます。慣れ親しんだこの学び舎で、親身にご指導くださった教職員の皆様、そしてかけがえのない友人たちと過ごした一日一日が、私たちの大学生活を鮮やかに彩っています。新たな門出に立つ今、成城大学で過ごした四年間を振り返り、様々な思いを駆け巡らせています。
 私自身の大学生活は、様々な興味?関心を探求することのできた、非常に濃く充実した時間でした。学業においては、物事を多面的に捉えることの重要性を学び、広い視野が新たな発見をもたらすことを強く実感しました。授業を通じて得た疑問やさらなる興味?関心を、私が納得するまでご指導くださった先生方のお力添えにより、日々の学びがさらに意義深いものとなりました。また、企業の方々と人工知能について深く学習する機会や、在日アメリカ外交官に向けて、人権に関するプレゼンテーションを英語で行う機会など、学内外での様々な貴重な学びの場にも恵まれました。その他にも、一年次にはマレーシアでのインターンシップに挑戦したり、悔しい結果ではあったものの、三年次では全国英語プレゼンテーション大会に参加したりと、大学生活のどの部分を切り取っても、挑戦したいという己の欲求に従い続けた自分がいたように感じています。様々な挑戦を通じ、自分自身の強い意志さえあれば、どのような物事も可能なものに変えられると、身を以って学ぶことができました。
 私自身の大学生活における最大の挑戦は、一年間にわたるアメリカでの交換留学であったと思います。留学開始当初は、言語の壁に加え、他者との異なる価値観の違いに圧倒されながら、自分自身をどのように表現すべきか、思い悩まされた毎日でした。しかし、現地の学生のみならず、世界中から集った優秀な学生と学びを共にしたそこでの一年間は、以前から抱いていた自身の将来の夢に確信を持つことができた非常に貴重な時間でした。
 私自身は、興味関心を幅広く持つ人間です。好奇心が旺盛といえば聞こえは良いですが、却って自分が求めているものを見失いかけ、時に狼狽することもあります。それでも、アメリカ留学をはじめ、成城大学在学中の様々な挑戦から、将来は世界で対等に戦える人材に成長したいという強く確かな目標を抱くに至りました。決して自分自身の利益のみを求めることなく、国際社会における日本の未来を担いながら、常により良い社会を築いていくため、自身の全力を尽くしたいと考えております。
 成城大学のいち学生である私ですが、このような大きな夢にたどり着くことができたのは、未来への扉を開けるため、常に私の挑戦を全力で支えてくださった成城大学の教職員の方々、かけがえのない友人たち、そして何ものにも代えがたい家族の存在があったからです。教職員の方々は、私の挑戦したいというパッションに応え、そのための環境を整え、目標を成し遂げるための道筋を共に探してくださいました。常に私を笑顔にしてくれた友人たちの存在は私の心の拠り所であり、彼らもまた、私の挑戦を近くで支えてくれました。成城大学で得たかけがえのない仲間たちは、私の生涯の財産です。そして何より、喜怒哀楽を共にし、時には厳しい喝を入れながら、どのような状況でも大きな愛で包み込んでくれた家族は、私の最大の味方でした。私一人では何一つとして成し遂げられることなく、教職員の皆様、友人、家族、私を支え成長させてくださった全ての方々のお力添えにより、今日までがむしゃらに大学生活に向き合うことができました。成城大学の素晴らしい環境の中で、素敵な方々に恵まれ、人生の大切な大学生活四年間を過ごせたことを、とても幸せに感じています。大学生活で出会った全ての皆様に、心から深く感謝申し上げます。まだまだ未熟ではありますが、将来は皆様に恥じないような立派な人間に成長し、そのご恩に報いる決意でおります。
 最後になりましたが、成城大学そして成城学園の益々のご発展と、皆様の一層のご健勝を心よりお祈り申し上げ、修了生?卒業生一同を代表し答辞とさせていただきます。

令和2年3月23日
修了生?卒業生総代
社会イノベーション学部 政策イノベーション学科
林田朋子