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2019.09.17
社会イノベーション学部の内田ゼミでは、大学で学ぶ際に基礎的な力となる読解力、レポート作成力、コミュニケーション力、問題発見力を2年生が履修する基礎ゼミナールの段階で身につける目標としています。そしてもうひとつ重視していることは、得られた力を実践する場を経験することです。4年前から毎年アイルランド、フランス、スウェーデン、タイと世界の在日大使館の方を迎え、それぞれ経済成長、出生率、社会保障、観光をテーマに、英語で「自分の考えを相手にしっかり伝える」国際交流を行ってきました。
9月14日(土)、今年は駐日ドイツ大使館参事官のMartin Pohl氏をお招きして、内田ゼミ2年生8名、3年生2名、4年生2名の計12名が「ドイツと日本のイノベーションの取り組み」をテーマとして、英語による交流を行いました。発表は成城大学と内田ゼミの紹介からスタート。次にドイツのIndustry 4.0について経営学の専門家でもあるMartin Pohl氏から解説を受け、学生はドイツのイノベーションについて素晴らしいと感じる点を述べただけでなく、雇用削減やハッカーなどへのセキュリティ対策面での疑問点について質問しました。また、日本のSociety 5.0との相違を考察し、人工知能やIoTの取り組みによって私たちの日常生活が今後具体的にどう変わるかなどについて個人的な意見を述べました。
Martin Pohl氏から、Industry 4.0について解説していただく場面では、英語での説明に熱心に耳を傾け、ドイツのイノベーション政策への理解を深めました。最後は、Society 5.0についてのPohl氏からの3つの質問に学生たちが全員、一人ひとりの考えを伝えました。
今回の交流会は、「英語で自分の考えを伝える」実践の場でしたが、学生たちにとって自身のコミュニケーション力を鍛える貴重な機会になったことと思います。言葉で伝えるだけでなく、ジェスチャーや相手とアイコンタクトを取ること、そして相手の表情から反応を伺うこともコミュニケーションの大切な要素であることを実感できた交流会でした。