NEWS
2023.01.17
2022年12月21日(水)、灘中学校?高等学校「道徳(公民)」(中学3年生)の生徒と、本学学生がオンライン意見交換会を実施しました。
この意見交換会は、キャリアセンター主催の正課外プログラム「キャリアの多様性と社会正義」の一環で、社会問題に対する理解を深めることを目的に実施しました。今回は “ホームレス?生活困窮と社会問題”をテーマに、各々の受講生らが、道端留学1)や炊き出しの参加等の体験型学習をベースに議論がなされました。地域や年齢を超えてのこのようなオンライン意見交換会は2021年度に続く2回目となります。
灘中学校では公民科池田拓也教諭が、地域と関係したテーマで探究型授業を行っており、中学3年生186名がグループbet36体育在线を行っています。灘中学校と成城大学は、「ビッグイシュー」(ホームレスの自立支援事業)による出張授業を行うなど、教育実践において共通点があることから、これまで教員間で数回の議論を重ね、今回の実施に至っています。
今回希望して参加した生徒?学生(計12名)からは、「自分たちが知っている情報をお互いに共有することで社会問題に対する知見が深まった。自分とは異なる意見を聞くことで自分の意見について改めて考えるようになるし、視野が広がる」、「ホームレスという社会問題に対して中学生が自分たちで課題を設定し、文献を参照し、実際に市役所に行ってインタビューをする、主体的な取り組みに感銘を受けた」、「私たち一人一人が社会の一員として自分にできることは何かと問いかけ、それに対する答えを模索していかなければならない」などの声が聞かれました。
成城大学では、大学生活のみならず生涯を通したライフ?キャリアにおいて、自他の多様な生き方を尊重する人材の育成を目指し、今後もこのような場を設けていく予定です。
正課外プログラム「キャリアの多様性と社会正義」
本講座の目的は、社会の様々な問題に向きあいながら、社会への当事者意識を形成するとともに、自らのキャリア観を醸成することである。2022年度は「出産をめぐる社会問題」、「セクシュアリティをめぐる社会問題」、「ホームレス?労働と社会問題」、「生活困窮者の社会的孤立と社会問題」をテーマに、ゲスト講師を招聘し、受講者同士の対話を行った。学外実習は新宿にて「道端留学」を実施した。最終回には、同様のテーマで探究学習を行う灘中学校?高等学校の生徒らとオンラインにてディスカッションを行った。
成城学園の創立者、澤柳政太郎による建学の精神は、「真理と道徳を重んじ、表裏なく気高く、しかも柔和な学生が育つ学校を目指す」ことである。本プログラムでは、社会正義の視点からライフ?キャリアの多様性を重視し、個人のエンパワメントを高め、長期的なライフ?キャリアに主体的に向きあっていく。
1)道端留学は、実際に路上で『ビッグイシュー』を販売するといった教育研修プログラム
2022年度「道端留学レポート」 /career/news/jtmo4200000177z1.html
参考:2021年度「キャリアの多様性と社会正義について学ぶ 灘中学生とオンライン意見交換会を実施」
正課外プログラム「キャリアの多様性と社会正義」(2022年度)はキャリアセンター主催のもと、一部、成城学園教育bet36体育在线所の2022年度教育bet36体育在线助成を受けて実施しています。
文責 勝又あずさ(成城大学 キャリアセンター)