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谷治 和文 教授「国際協力?開発イノベーション論」

丁寧な講義と学生同士のグループワークで学びを深める

谷治 和文 教授「国際協力?開発イノベーション論」

教員基本情報

氏 名 :谷治 和文(やじ かずふみ)

所 属 :社会イノベーション学部

職 名 :教授

専門分野:国際協力、SDGs、知的財産

授業概要

対象者  :社会イノベーション学部 2~4年生

授業形態 :講義

単位数  :4単位

履修者数 :48名

本記事は、成城大学ピアサポーター広報部の学生が授業取材を通じて作成しました。

  • 【特に活用しているツール】
    ?PowerPoint(+ 動画)
    ?WebClass
    ?Google Form(受講者アンケート)

  • 【授業運営のキーワード】
    ①SDGsの基礎知識
    ②グループディスカッションと発表
    ③ピアチューターによる授業サポート

【授業時間外の学習】(シラバスより抜粋)
事前に資料をダウンロードし、予め読んで授業に出席することが望まれる。また、復習も必ずしてから次の授業に出席すること。
想定学修時間:1回の授業につき予習?復習それぞれ2時間程度。

【成績評価の基準と方法】(シラバスより抜粋)
平常点(授業への参加度等) 20%、小レポート 20%、定期試験 60%

授業内容(シラバスより抜粋)

 前期において国際協力?開発の概要、SDGs(持続可能な開発目標)等の基本知識を学ぶための講義を行う。
 後期は、SDGs(持続可能な開発目標)の続き、BOP(Base of(economic)Pyramid)ビジネス等についての講義を行う。講義に加え、前?後期共通して、国際協力、SDGsを学生が自ら検討し、ディスカッションをし、発表する授業も行う。

到達目標(シラバスより抜粋)

国際協力?開発の概要、SDGs の基本的知識、BOP ビジネスの概要といった基本的知識を理解し身につけ、国際協力?開発イノベーションにおける問題点とその解決策を検討できるレベルまで到達すること。

取材当日の授業の様子:講義回(10 月22 日)

10:40 ~ 10:55 導入(SDGs 目標5)
10:55 ~ 11:00 資料動画視聴
11:07 ~ 11:20 講義
11:20 ~ 11:25 休憩?出欠確認
11:25 ~ 11:55 講義
12:05 ~ 12:10 課題の説明、次回授業について

中村 理香 教授「 思想?人間論演習b」

 当該授業は講義科目であるが、半期に2度グループディスカッション?発表の機会を設けている。本日は講義回の取材を行った。
 まずは本日のテーマであるSDGs目標5(「ジェンダー平等を実現しよう」)について、説明が行われた。次に国連でのエマワトソン(国連Woman親善大使)の演説動画を視聴した。その後He For She活動やマララさん、RBGといったジェンダー平等についてのキーワード?キーパーソンをPowerPoint資料で提示し、解説を行った。学生へは事前にWebClass で資料が配布されているため、手元のPC で資料をくり返し確認しながら、先生の講義を聞き、内容理解を進めている様子だった。また、先生が実際に参加した女性社会参画集会において感じた疑問についても触れられた。学生が親しみを感じる対象から話をはじめ、その後、より専門性のある内容に触れられた。具体例を多く引用して解説したり、先生の実体験を話すことにより、学生がSDGsについて輪郭をはっきりさせながら理解できる仕組みとなっているように感じた。また、大事なポイントはゆっくりと繰り返し説明することで、基礎を固めた上で理解を深める構図が1回の授業内で確立されていた。

取材当日の授業の様子:ディスカッション回(12月10日)


 本日の授業ではグループディスカッションを行った。授業のはじめに先生が振り分けた座席表を投影し、その座席表をもとに学生たちが着席。ディスカッションの時間を長くとるために先生から深い説明はせず、すぐにグループワークが始まった。COP29で合意された「緑の気候変動募金」に対し、年間3000億ドルが使用されることの賛否についてをテーマに、講義で取り扱った内容をもとに学生たちが事前に各自の意見を持ち寄りディスカッションをしていた。2年生以上から履修できる授業ということもあり、打ち解けるのにそこまで時間もかからず、距離を近くして自由な話し合いをしていた。学生たちはスマホやPCで自分のまとめてきた意見を確認しながら発言したり、パワーポイントを使用し、プレゼンを用意してくるなど、グループによって話し合いの方法は様々であった。ディスカッション中、先生は各グループを見回りながらアドバイスや補足説明、全体へのアナウンスを行い、議論の深まりをサポートしていた。また、ピアチューターが授業にファシリテーターとして参加していて、議論を円滑に進めるように話し合いに参加したり、他の班で出た意見を共有してあげることでさらに深い議論ができるように働きかけていた。中には次回以降の発表資料のまとめ方を進んでピアチューターに確認しに行く学生の姿も見られた。

教員インタビュー(Q&A)

Q.授業準備の詳細について教えてください。

A. 日々常に情報収集を行っています。授業のテーマである国際協力?開発、SDGs を考えるには最新のデータが必要です。PC を常に持ち歩き、学会論文、政府?JETRO?ジャイカ?国連のニュース、複数の新聞を確認し、学生にとって役に立ち、授業に使えそうなものは必ずメモを取っています。

Q. 授業のポイントを教えてください。

A. 概要や基礎知識を身に付けるための授業なので、基本を大事にしています。
授業でのグループディスカッションと発表を取り入れているのは、基本を身に付けた上で自分で深く考えてもらいたいからです。
複数の人間と話し合ってポイントを統一化し、わかりやすい資料を作り、知識0の人でもわかるようにプレゼンテーションをすることは、授業理解の深化にも繋がりますし、社会人になった時に大切なスキルとなるからです。

Q. 学生への期待を教えてください。

A. 授業では27年弱の国家公務員としての経験から、社会に出た際に必要なスキルを学生へ伝える事を意識しています。
「自分で考える力」「理解する力」「課題を発見し解決する力」を身に付け、社会の即戦力となり、海外を視野にいれ、アジアそして世界を股にかけてイノベーションを起こしてください!

学生インタビュー(Q&A)

Q. この授業のよいところはどんなところですか?

A. この授業では、SDGs目標を毎回の授業で掘り下げて扱っています。内容的には難しいですが、先生が丁寧に解説してくださるし、社会全体の広い視野でも話してくださるのでとてもわかりやすいのが魅力です。
また、先生は経済産業省に勤められていた方なので、そこでの仕事から得た知識や体験など、なかなか聞けない貴重なお話しを交えて講義してくださります。質問もしやすい授業なので、楽しく学べます!

Q. この授業を履修したきっかけは何ですか?

A. 高校のSDGsの授業がきっかけです。そこで環境問題やSDGsについて自分で調べて行く授業があり、興味を持つようになりました。
また、社会イノベーション学部の授業の中でもSDGs についてここまで深く学べる授業は他にないので、この授業は2年生からが対象ですが、1年生の時からシラバスで授業の事は知っていて、履修したいと思っていました。

Q. 印象に残っている授業内容はありますか?

A. 授業全体を通して、水質汚染などで子どもが亡くなっていることや、性別による教育の大きな格差があることなど、普段自分が触れない事について知ることができます。先生が現地に行って、実際に見たことや、当事者達から聞いた言葉でそれらについて知ることができ、印象に残っています。

インタビューは1名の学生さんに回答いただきました。

授業カタログ取材を行ったピアサポーターの感想


授業や先生、実際に受講している学生への取材を通して、授業の内容や様子だけでなく、先生が行っている工夫や授業の魅力についても深く知ることができました。約4ヶ月という長い期間をかけて作成したので、この授業カタログが他の先生方の参考になれば嬉しいです。取材を通して、傾聴力や観察力なども鍛えられた気がします!この経験を他の活動にも活かしていければと思います。